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遠藤周作文学館

  長崎市外海(ソトメと読みます)果てしなく続く青い海と空、豊かな自然に恵まれた町
     そんな外海の中でも最もすばらしい景観の場所にたつ遠藤周作文学館
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遠藤周作の本は高校生の頃、よく読んだものでした。
この町はその遠藤文学の原点とも言われる「沈黙」の舞台になった所です。

出津(シズ)文化村にある「沈黙」の文学碑
そこに刻まれた  「人間がこんなに哀しいのに主よ、海があまりに碧いのです。」
ここに来るたび、ここの景色を見るたびに、この言葉が思い浮かびます。
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                    文学館のテラスからの眺め


平成12年この文学館が開館し初めて訪れた時
館内で静かに流れていたパンフルートの曲に思わず胸がいっぱいになりました。
         <グレゴリアンの調べ>
遠藤周作が愛聴していたCDのひとつなのだそうです。
結構大変な思いをしてこのCDを手に入れましたがウチで聴いても何かが違う・・・・。
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きっと、あの小さな窓から見える碧い海や果てしなく広がる空
そのいつまでも変わることのない美しさや優しさや逞しさを感じながら聴くから、
パンフルートの澄んだ音色は私の心を打つのですね。

最近はひとりで訪れることが多いのですが
入館したら受付の方に、
「今流れている曲が終ってからでいいですから、
<グレゴリアンの調べ>を流していただけますか」と、図々しくお願いします。
そして・・・パンフルートの流れる中、
何度行っても、ウルウル感動しながら館内を回るのです(笑)


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今年2月 併設された売店で「深い河」の文庫本を買って
高校生の時以来読み直しました。
今回購入したのは、初めて読む「自分づくり」・・・。

ここは、心が少し疲れた時、優しく癒してくれる場所です。

                      ・・・・ちょっと早い もの思う秋・・・・
by kokorono-yutori | 2008-09-09 08:41 | お気に入りの場所
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